6月9日は『ロックの日』。ということで、『ROCK’ n ROLL』な匂いのする作品を紹介したいと思います。
『ホースシュー(馬蹄)』デザインの作品は、他にリングやペンダントもありますが、
バランスが良いのでキーパーが好きです、個人的に。使い方はこんな感じです。
『キー・チェーン』という、鍵を束ねるためのキー・ホルダー付きチェーンや、メンズ・シルバーアクセの最高峰であるウォレット・チェーンをホールドするためのモノです。
ベルトにキーパーを引っ掛けて使うため、ベルト必須になりますが、剛性も高く、デザイン性も高いため、腰回りの魅せる用途を満たしつつ、利便性の高い、『機能性と装飾性の両立』した、一押しシルバーアクセです。
ベルトがしっかりしていればしているほど、落下する可能性も低く、紛失することもほとんどないと言えるでしょう。
強いて言えばスタッズ・ベルトの場合に、スタッズ位置によってキーパーの着ける位置が限定されることがありますが、合理的な発想のキー・キーパーです。
ベルトを要する服装の必然性から、メンズ色の強い、質実剛健なシルバーアクセといえるでしょう。
また、キーパーではなく『クリップ』式だと便利な反面、中のバネが経年劣化で破損する可能性が出てきます。
意外と『原始的』ながらキーパーの方が、構造自体が複雑ではない分、剛性が出しやすく、かつ、長く使う上でメンテナンスにさほど気を使う必要のない、優秀なパーツ、ともいえるでしょう。
裏もベロの付け根に2箇所の接合で、真ん中あたりには板材、その板材にはドリルドされていて、雰囲気的に剛性UPと軽量化が両立されております。SPEEDやRACEを匂わせるデザインに、男心は惹き寄せられると思います。
…それと同時に見た目。ファッション性UPが主旨ではありますが、見えないところも手を抜かずに仕上げてあります。
機能性と装飾性の両立を意識した作りに、NAOSHIらしい『こだわり』が垣間見えます。
細部にまで気を遣った、丁寧な作りは今作品にも例外なく反映されているのです。
余談ですが、昨年末に単車で事故ってWC(ウォレット・チェーン)が一部破損して現在は使えてない(泣)ですが、キーパーが大きな損傷もなく済んだのは、見た目だけではない、剛性含めた機能性を追求した結果かと思います(転び方によるので、絶対壊れない訳ではありませんが)。
ここらで少しデザインにまつわる話を。
『HORSESHOE』はホースシュー(馬が履くモノ)=馬蹄であり、TATTOOやGOODLUCK CHARM(グッドラック・チャーム)のモチーフとしても古くから広く用いられております。
DICE(ダイス)やNAUTICAL STAR(北極星)、(LUCKY)7といったGUCHOでも馴染みのあるモノから、CROVER(クローバー)、SWALLOW(ツバメ)などと併せて『幸運の象徴』として扱われる機会は非常に多いです。
馬蹄が幸運の象徴なのは、魔除けとして様々な文化圏で用いられていることや、金モノで馬蹄を叩く際の金属音を悪魔が嫌がるから、というようなことが今も変わらず語り継がれております。
幸運の象徴系デザインのアクセサリーは、不思議と可愛らしいデザインやサイズ感に収まっているモノが多く、どちらかといえば、女性にとって着けやすいモノばかりに見えますが、メンズ・シルバーアクセを意識したデザイン、サイズ感のKUSTOM JEWELRYということで、男性にとって『カッコいい』ノリで受け入れてもらえるモノに仕上げられております。
カワイイではなくカッコいいへ意識が向かうブランド故に、男性向けな意識の向け方に長けたブランといえるでしょう。
とはいえ、女性が着けると可愛らしい<カッコいいではなく、『可愛らしい≦カッコいい』になってしまう、取り入れるを可能にした、デザインやサイズ感はさすがの一言。
可愛らしいとカッコいいを両立させられるモノが世に少ない中、これもNAOSHIならではのセンスなのでしょう。
大胆さの中に繊細さが含まれた、奥行きのある作品です。
『LUTHIERS(ルシアーズ)』とは、バイオリンやギターといった弦楽器の職人(家系)のことを指し、作品を正面から見た時には左右対称の『F字孔』を連想させ、側面から見た時の厚みや形状からは『WOODBASS(ウッドベース)』を連想させます。
参考までに。永遠のロックンロール・アイドル「BJC」!
その写真集から画像を拝借
ベーシスト・照井さんのウッドベース、この写真は角度とか雰囲気も素敵過ぎるので参考にさせていただきます。イイ写真集です。
ウッドベースは、非常に存在感のある、弾くだけでなく、叩くような鳴らし方の似合う楽器です。
ボディーの分厚さをキャンバスとして、フレイムス(炎)のペイントを入れていたり、ピンストライプを施したり(後に「画像」を掲載)。
純正そのままの高貴な雰囲気の魅力もあれば、ペイントによるワルい雰囲気も魅力的な、元々の素材の良さに優れた楽器なのでしょう。
ウッドベースのボディーの厚みやフィンの立ち方はまさに、『LUTHIERS HORSESHOE』の作品のアウトラインを彷彿させ、ウッドベース先端の『スクロール(渦巻き)』と、ボディーに空いた『f字孔』は、組み合わさってホースシューの形状を見事に形成しております。
NAOSHIはあまりデザインの足し算をしない方ですが、それはToo Muchな詰め込み過ぎを避けるためです。
しかし、この作品は足し算ながら絶妙な足し加減で、クオリティー、オリジナリティー共に高い、素晴らしい仕上がりとなっております。
正面から見ると繊細な、側面(左斜め下)から見ると厚みのある大胆な、そんな360°見られても隙のないデザインに落とし込む作り込みが、今作品にも反映されているのです。
『LUTHIERS HORSESHOE』は、ファッション性の高さに加え、背景を多分に含んだ、『音』を感じさせてくれる作品なのです。
素材の旨味だけでも充分な当デザイン。
これにダイスやローズ、パイロをトッピングした作品もあるのですが、長くなるのでまた次回のブログで。
『’50s(フィフティーズ)』と呼ばれる、1950年代の風俗、世相を反映した文化にウッドベースは縁の深い楽器で、ウッドベースを用いた音楽の代表的なジャンルは、リーゼントのヘアー・スタイルが印象的なROCK-A-BILLY(ロカビリー)。
赤い音楽ロカビリー。
このジャンル、不良性が高く、時代性も加味してか、TATTOOの沢山入った人たちが鳴らす『音』がまた雰囲気と相まって、今も昔もカッコイイです。
主観になりますが、
’50sのROCK-A-BILLYからROCK ‘n’ ROLL、’60sの『SEX・DRUG・R&R』な不良の象徴だったROCK、そこから〇〇ROCK(「フォーク」とか「グラム」とか色々)へ派生し、PUNKが’70s後半に。
その後NEO ROCK-A-BILLYやPSYCHO BILLYが’80sに生まれ、’90sはそれらの音楽をルーツとしたROCKがメジャーとインディーズの狭間で足跡を残し、未だにカルチャーとしてファッション含め、影響を与えたのかな?と思います。
アンチ・メジャーな姿勢も含め、ROCK=反抗の歴史と言えるのではないでしょうか。
音楽史に残る名盤を見ても、必ずしも『売上』だけではない、後世に影響をあたえるほどのLPが存在することを知ったのは、硬派なバンドの『ルーツ』を探るようになってからですが、点と点が線になる、カルチャーの面白さや奥深さを知った良いきっかけでした。
根が深く広いほど、芯があって、ハマる要素が強いですよね。
本質を感じるモノに魅力を感じます。
当時のミュージシャンの、公私(この場合、音楽と私生活)共に簡単にマネの出来ない生き様のような、個性的な生き方にカッコいいを見出してしまうと、
人は夢中になるのではないでしょうか。
憧れから興味を持って、調べたり掘り下げていくと見えてくるディープな世界は、魅力に満ちています。
そこには一種の美学や信念があって、感覚的にも理論的にも納得が出来てしまう。
納得出来たら、きっとハマると思います。
人生を楽しめるかどうか。人、モノ、それはカルチャー含め、出会えるかの縁だと思います。G8Tokyoが店名らしく、入口らしくいられる様、日々是精進する次第です。
上記『THE’50s』画像も、『ウッドベース』に『ピンストライプ』、『’53 デソート』かな?雰囲気が味わい深くてカッコイイです。
いつの時代もユース・カルチャーに勢いのあった頃のスタイルが、今も変わらず残っているのが興味深いですよね。
ウッドベースを彷彿させつつ、グッドラック・チャームでもあり人気の高い馬蹄デザイン。
縁起モノでもあり、’50sらしさもあり、奥行きのある『LUTHIERS HORSESHOE』、オススメの逸品です。
NAOSHIにとっても非常に縁の深いTATTOO、特にアメリカン・トラディショナルは彼の左手一本、ガッツリ埋まっていて、いつの時代も、改めてカッコいいモノの普遍性を感じさせてくれます。
皮膚の空いたスペースをどの絵柄で何色で、どのように埋めるかetc.?
画力やデザイン、さらにセンスを問われるプロの仕事。
TATTOOという作品を身体に施す彫師の方々の姿勢は、人肌に対しても、キャンバスとして美しく仕上げる意味でも、アフター・ケアにまで配慮の及ぶ、作品を残すための準備がしっかりしてあることに感心します。
作品に対する責任を全うしようとする姿勢には『職人“魂”』すら感じます。
一生モノと呼べる作品、どのジャンルであれ生み出すアーティストの心意気には頭が下がります。
素晴らしいと思います。
【INKRAT TATTOO】
NAOSHI自身、バンドマンではないのですが、音楽家系で育ったため身近に弦楽器があった点、また、純粋にこのシーンが好きだった点が、作品に活きているのだと思います。
雰囲気だけでなく、弦楽器そのものの『造形美』を前面に出してくれたのが、今作品『LUTHIERS HORSESHOE』と言えるのではないでしょうか。
さて、キーパー以外にもリングとペンダントがあります。
特に、リングは顕著に特徴を表しているのですが、
リング側面のフィンの立ち具合や流れ方が、まさに’50s アメリカン(クルマ)の『テール・フィン(尾翼)』を彷彿させるあたり、前述の’50s(フィフティーズ)、KUSTOM車輌らしさが細部にまで仕込まれております。
目で見ただけで雰囲気まで伝わるには、イメージ(想像)させるだけの奥行きがあってこそだと思います。
メンズ・シルバーアクセらしい質実剛健さは残しながら、程よいサイズ感で仕上げるのもNAOSHIのバランス感覚と言えるでしょう。
褒めてばかりで気持ち悪くなってきてますが(笑)、本当に作品が素晴らしいので一度手に取っていただきたいと思います。
価格は、それなりに見えるかもしれませんが、一度持ったら一生モノとして長く使い続けることができるため、本を取るのは早いと思います。
メンズ・シルバーアクセ的な血統は悪くないながら、アンチ・メジャーな『姿勢』のままなところも、『知る人ぞ知る』魅力なのだと思います。
性格が幸い(災い?)して、作り込みに気合が入ってしまい、ユーザーにとっては割が良く、作り手にとっては割が悪い。
そんな妥協出来ない彼の姿勢に、かえって惹かれてしまいます。
是非、ご覧になってみてください。
ファッション性の高い『一生モノ』なら、愛着を持って、長く付き合い続けられると思います。
・LUTHIERS HORSESHSOE RING ¥42,000(税別)
・LUTHIERS HORSESHSOE PENDANT ¥25,000(税別)
・LUTHIERS HORSESHSOE KEEPER ¥63,000(税別)