君はバイクに乗るだろう

『君はバイクに乗るだろう』。単車乗りを紹介する有名ブログ。

この雑誌版があり、当店で入手が可能です。

都内での取り扱いが代官山『ROLL』や中目黒『HUNGER』といった、名の知れたショップに紛れて大原の『G8Tokyo』のような出来て間もないショップで購入可能なのは、編集長・坂下さんのご厚意のおかげです。

どうもありがとうございます。座忍。

この雑誌版、坂下さんが過去にブログで取材した約600人の中から、毎号70〜80人順不同に掲載されております。

ブログのスタートが2009年05月9日。現在8年が経過。

「カッコいいバイク乗りの友達はカッコいいバイク乗りだから」ということで、

基本は紹介でつながっていくシステム。

地道な積み重ねが今につながる坂下さんのブログからは、相撲とホヤとBLANKEY JET CITYが好きなだけでなく、『バイク乗り』という人種が好きなことが行間から伝わってきます。

 

バイクだけでなく、乗る人を含めた『バイク乗り』対象になっているので、『人』の部分にもフォーカスした内容です。

取材で写真を撮るだけでなく、ヒアリング&アンケートによって『人』の部分の理解に努め『物語』を紡ぐプロの編集者。

ロケ地は被写体の住まい近く。写真を撮られた数日後、被写体の自宅には画像の詰まったCD-Rが届きます。

時間に労力、費用(+CD-R)まで全て自費。WEBだけど自費出版。そのインディーズスタイルに感銘を受けました。

目的がまた「カッコいいバイク乗りが増えて欲しい」からの『バイク業界発展』のためという、自己犠牲の精神溢れる姿勢に漢気を感じます。

 

「各々、色々な理由でバイクに乗るようになるんだけど、そのきっかけを紹介することで、これから自分も乗りたいと思う人たちが増えて欲しいんだよね」と坂下さん。

その姿勢と志、それに伴う行動が、協力したい衝動に駆られ『今』に至っております。

何事も、出会いとか『縁』があってのこと、共感したから『G8Tokyo』でも購入可能にしてもらいました。

興味のある方、一度手に取ってみてください。価格は1冊だいたい1,000円くらい。

こういう雑誌を手に取る人が増えて影響を受けて、シーンが活性化してカッコいい人たちが増えたら嬉しいです。

 

1992年頃、坂下さんは当時所属していたバイク雑誌『Mr.Bike』で、永遠のロックンロール・アイドル『BLANKEY JET CITY』の取材を行った際、SALINGER号に跨がり、毛皮のコートで現れたベンジー(ギター・ボーカル 浅井健一)のバイクとファッションをひっくるめた姿に強い衝撃を受けたそうで、そこが『センスのない単車乗り』を増やす&取材する『今』へとつながったのだと思います。

影響を何から受けるかでその後は大きく変わりますが、『最初に手に取るモノ』次第なことを、取材から察している坂下さんだからこそ、過去の衝撃は深く刷り込まれているっぽいです。

 

誌面を見ても、様々な出会いから『バイクに乗る』ことになった人たちの経緯が見えたり、人それぞれの物語は興味深く、下町的人情など含め、編集長の姿勢が反映された構成となっております。

2次元ではなく3次元での『バイクに乗る』きっかけを作る、バイク業界発展を望む姿勢が、結果、友達の『輪』の広がりを見せ、良い形でシーンの『つながり』を形成していっているように思います。

『G8Tokyo』の『入口』を意識した店名の話に及んだ時、「そう、俺もそういう気持ちもあって“君はバイクに乗るだろう”をやっているんだよ」と編集長。

自身の活動をゴールではなく、むしろ『スタート』とする意識にシンパシーを感じ、結果、販売店にさせてもらえたことを嬉しく思います。

 

いろいろなことが、関わる『人』によって良くも悪くも変わります。

中学生の頃にファッションに興味を持ってから、『カルチャー』というモノを知り、触れていく『きっかけ』になっていきました。

何も知らないところからのスタートで、最初からカルチャーに興味があった訳ではなかったのですが、知れば知るほど背景や理由があることを知り、ハマっていきました。

見た目の格好良さや立居振舞の格好良さ、また様式美の格好良さなど、共通するのは『単なる普通』とは違った、美学や信念を匂わせた独自な『存在感』のあるところ。

自然と意識はそちらへと向かいます。それは今も全く変わらずです。

カッコいいまま変わらない『バイク乗り』の生態には、普遍的な格好良さが根付いているのだと思います。

 

私は機械としてバイクが好きというよりも、『バイク乗り』に興味があるので、性能よりもバイク単体の雰囲気や所有者が跨った姿がただ単純に『カッコいい』から好きだったのだと思います。

次第に走り方とか目的が人それぞれなことに気づいてからは、『人』の方が気になるようになりました。

人にもフォーカスを当てるからこそ、どんな人がオーナーなのか知りたくなるもの。

同じ車輌であっても仕様が違うのには理由があって、例えば性能重視か美観重視か、求めるモノで変わってくれば選択も変わります。

車輌や服装の雰囲気が『○○○らしさ』を持っていると、所属や立ち位置がそこはかとなく感じられたり、そういった部分を基本的に言葉で説明し過ぎないスタンスも、坂下さんのスタイルが色濃く反映されております。

 

仲の良い先輩からの紹介で坂下さんとは知り合えました。

この先輩とも『バイク』の縁で仲良くなるのが早かったのだと思い返すと、バイクのおかげで友達が増えたことは事実です。

共通の趣味って素敵です。

『君はバイクに乗るだろう』Vol.1

中を見てみましょうか。

『君はバイクに乗るだろう』表紙の『題字』はこの方。中村達也さん。

永遠のロックンロール・アイドル、元BLANKEY JET CITYのドラマー。

凄まじいドラムにヤラレました。

『LIVE BAND』という言葉が当時よく使われておりましたが、その筆頭格だったのではないでしょうか。最高の3ピース。

早い段階で3人とも『GABOR(ガボール)』のWallet Chain着けてて、『不良=シルバーアクセ』のイメージを作った名古屋の海賊。

パフォーマンスに加え、ファッション方面でも評価が高かったのは、ベースの照井さんが主宰していたアパレル・ブランド『Celt&Cobra』の硬派な雰囲気も相まってだと思います。

ステージ上で着たまま演奏する姿は、今見てもカッコいい、普遍的な格好良さだと思います。

元スカパラ・冷牟田さんの「たった3人でこれだけのLIVEこなして、寿命削ってると思った」みたいなコメントを聞いて、ファンでいることが『正解』のように感じた瞬間でもありました。

 

『君はバイクに乗るだろう』にも登場している、NFKのボス、『CPW』もとやんさんの『走り』にヤラレたのは、似た感覚からくるものでした。

MK-2に乗っていた頃、はじめて目の当たりにしたNFK・もとやんさん、ババさん両先輩の凄まじい走り方にヤラレたのは、刹那的でありながらただのスーサイドなのとも違う、マネ出来ない走りというか、純粋にカッコいいとしか表現できない油冷RIDE。

コロがすとか流すという表現が全く似合わない、『全開』の表現がふさわしい走り方。

その時、その瞬間、全弾フルスイングのような、温存とかない感じ。

状況が変わり続ける『路上』を駆け抜ける、ライン取りと開け方に、他の選択肢なんか無いような『全身全霊それ』を感じたのがきっかけでしたが、やはり『バイク乗り=カッコいい』は正しいのだと思います。

車輌の特性はそれぞれ、トーカッター号の走り方、デビロック婦人の開け方、MAD1000との一体感、荒鷲号のライン取り…何に跨っていてもカッコいいのは、その『バイク乗り』次第なんですよね。

カッコいい人は何を着ててもカッコいいのと同じです。

 

「バイクに“育ててもらった感”てありますよね」と、「TROPHY CLOTHING」江川さんと話したことも『G8Tokyo』OPEN前の良い思い出です。

体現し続ける人のコメントは説得力があります。

 

The Birthdayのドラマー・クハラ カズユキさん。

元Thee Michelle Gun Elephantドラマー、同じく『LIVE BAND』の筆頭格。BJCと共に、FUJI ROCKでもトリを務めたり、日本のロック・バンドの中でも突出した存在感をLIVEで証明していたように思います。

全員スーツスタイル、音は硬派なロックンロール。

音楽番組の特番でボーカル・チバさんがマネージャーとこんなやりとりをしていました。

チバ「いつになったらああいう(視界に入ったランクの高そうなホテル)ところに泊まれるのかなぁ?」

マネージャー「チケット代100円上げれば泊まれますよ。」

チバ「そういうことか…じゃ、いいや。」

このくだりを聞いても、音の求道者というか。本物のロックンロール・バンド。

実際にツアーの本数も多く、その上チケット代はかなり安い設定だったあたりにも、学生の身分だった当時はありがたかったのを覚えています。

 

ちなみにドラマー・クハラさん着用のシルバーアクセは『STOP LIGHT』のWallet Chain他。

高山さんがDEMODE時代からの付き合いだそうです。

私も高山さんのスタイルが好きで、その頃よく足を運んでおりました。

バイク乗りとシルバーアクセの『接点』は確実に根付いていると思います。

そして何より共通なのはBJCもTMGEもメンバーが『男のアクセ=Wallet Chain』を着けていたこと。

『そいつがあれば生きて行ける』的、他はいらないと思えるような存在感。漢気スタイル。

未だにWallet ChainやKey Chainスタイルは大好きで、腰回りのコーディネートは重要だと切に思います。

実際、金額面の別格感もさることながら、財布を守る意味でも実用性の高さが魅力のメンズ・シルバーアクセの代表格。これ1本で自分らしさを代弁してくれます。

 

『ROLL』『Lewis Leathers』ツネさん。レセプションにもお立ち寄りいただき、ありがとうございました。

『君はバイクに乗るだろう』の撮影はツネさんからスタートしたそうです。

ファッションと音楽、バイクを繋げるカリスマ販売員。

 

『LOST CONTROL』吾一さん。レセプションご参加ありがとうございました。

中目黒のセレクト・ショップ『HUNGER』が直営店になります。

店長の安達さんもレセプションご参加ありがとうございました。

音楽など背景に、オシャレな中にタフさを感じるブランド『LOST CONTROL』と、ファッション性にバイク乗りのための機能美が反映された『GERUGA』を取り扱い。

共にMADE IN JAPANらしい、男らしさとこだわりが魅力の品質重視の好ブランド。好セレクト・ショップです。

 

『Le semeur(ルスムール)』山内君。レセプションお祝いありがとうございました。

私が以前在籍していたビヨンクールの元同僚。年下の先輩。

不良(品)グループ『シルバーサミット』メンバー。

メンズ・シルバーアクセの偏りとはまた違った、性別問わず使えるアクセなので、値ごろ感もあり、使いやすいと思います。

Vol.3では特集記事が組まれています。通称『鬼』。

 

『中國紀行』川田さん。レセプションお祝い、ご参加ありがとうございました。

元バイク系出版業界の人。

バイタリティー溢れてて、現在は情報誌で中國の歴史、文化を取り扱っております。

話を聞くと、歴史のある国、文化が見えてきて、中国への意識も良い意味で変わりました。中国国内には民度の高い部族がいて、今も伝統文化を形にしているそうです。

SWEET DAYSっぽい画像ゆえ巨大に見えますね(笑)

 

古着屋『HUSKY』の涼君。レセプションお祝い、ご参加ありがとうございました。

現在店舗出店に向けて準備中。ショップが出来たらご挨拶に伺います。

 

エンド・ロールには掲載された方々だけでなく、紹介者も。

『バイク乗り』の、友達同士のつながりで輪が広がっていく。

人の『縁』て素晴らしいですよね。

こういったところに編集長の細やかな配慮が垣間見えて好感持てます。見習わねば。

 

『君はバイクに乗るだろう』Vol.3

Vol.2は在庫なしですがVol.3もあります。

尊敬する人たちの共通点は、差別なく平等だったり、謙虚な姿勢で常に人と接していたり。だからこそ長く続くし、輪が広がっていくんですよね。

シルバーアクセがメインの『G8Tokyo』ですが、私自身も本など有形の情報・資料が好きなので、この本がきっかけでバイクに乗ったり趣味が増えたり、『縁』が増えてくれたら嬉しいです。

 

取材目標人数3104名まであと2,500名くらい? 頑張ってください!

カッコいいシルバーアクセを身に着ける、カッコいいユーザーで溢れたら最高だなと思います。シーン活性化のためにも、是非。

編集長直筆POP